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「こだわりのシュトレンを味わう会」を開催しました - 2018年11月25日

~美味しくて、楽しくて、ドイツのクリスマスの雰囲気たっぷり~

 2018年11月25日(日)14:00~16:00、アンティーク・ガーデンに囲まれた邸宅「アンクル ぺぺ」さんを会場に、標記の催しを開きました。今年で3回目になります。

 定員20名で締め切りました。会員7名、会員外10名、ドイツからの留学生3名でしたが、一度味わったら、またこの季節には食べたくなるようで、リピーター率が高ったです。

 シュトレンを焼いてくださるのは小林百合子さん。1997年にご夫君である当会の小林昌二副会長がテュービンゲン大学に留学した折に同行され、台所にあったレシピ本に出会って以来、すべて本物の材料にこだわったシュトレンを焼き続きておられます。

 シュトレン(クリスマスのケーキ)の全体像はこんな感じ。

 切り分けてお皿に載せました。(写真下)中身はレーズン、マルチパン(アーモンドの粉を砂糖で練ったもの)、ナッツ、柑橘類など。ドイツでは柑橘類はオレンジやレモンの砂糖漬を使用するのが一般的ですが、今年は、ザボンやゆずを使ってみたそうです。そのせいですね、とてもさわやかな香りが広がってきました。

 お供のお茶は、宿り木茶です。宿り木はドイツ語ではミステル(Mistel)といいます。薄い甘みがあり、さっぱりしています。ドイツ人留学生も初体験のようでした。

 でも、小林ご夫妻がドイツのクリスマス市で撮影した写真には、藪のように束ねた宿り木が700円位で売られていました。どっさり買う人はいるようです。

 早速シュトレンを味わいました!そして、自己紹介。毎年ドイツへ旅行される方、昨年受け入れた留学生を今年テュービンゲンに訪ねられたご家族、同じく今年フランクフルトとケルンを中心に旅行された方、これからベルリンへ出かける予定の方、純粋にシュトレンを味わいたい方々が一緒にシュトレンを食しました。

 新潟大学の留学生3人も参加してくれました。どんな風にクリスマスを過ごすか尋ねたところ、ご家族と一緒に過ごすのは3人とも同じでしたが、何を食べるかはさまざまでした。ハンブルクから来たイザベルさんはフォンデュー、マグデブルクのトゥアンさんはカモ料理、そしてマルテさんはお肉以外色々だそう。ウ~ン、昨年もそうでしたが、ガチョウの丸焼とか場所によってはコイ料理とか、定番クリスマス料理はもう食べないようです。マルテさんは、アドヴェント(待降節、クリスマスを待つ約4週間)の日曜日ごとに弟さん(もしかしたらお兄さん)と一緒にクリスマスの歌を歌うのだとか。

 今回は初めての試みで、「ドイツのクリスマスの習慣を理解しよう①―聖ニコラウスと従者ループレヒト、幼児キリスト、ヴァイナハツマン(=サンタクロース)」のミニレクチャーを行いました。クリスマスの季節に子どもたちにプレゼントを贈る4人の人物を理解するために、その歴史的背景と変遷について、私、桑原がスライドを提示しながらお話ししました。ちょっとお勉強でした。

 来年もまた、クリスマスの習慣についてのミニレクチャーを企画します。

シュトレンとお茶を楽しみながら、引き続き小林百合子さんご夫妻がドイツのクリスマス市を訪ねた時の写真も拝見しました。下はお話をされる小林百合子さんと熱心にお話とスライドを見ながら質問をするみなさんの写真です。

 シュトレンは中身がぎっしりで、2切れも食べると大満足。日本のクリスマス・ケーキとはずいぶん違うシュトレンを味わいながら、ドイツのクリスマスの雰囲気を楽みました。留学生のみなさんからも、参加しての感想を頂きました。

 

イザベルさん:Sehr schön, lecker und sehr gut! 

トゥアンさん:Dekoration und Musik waren ganz weihnachtlich! 

マルテさん:Stollen schmeckten sehr gut, und dieses Haus mit dem großen Garten ist auch wunderschön.

 

 関心・興味のある方、来年の会に是非ご参加ください。Frohe Weihnachten!

(報告 桑原ヒサ子)